Details of beauty (Story Book)
□Side:Daisuke
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新しい仕事が決まった。
今回は久々の映画だ。
そして、ボーイズラブという
ちょっと特殊なジャンルだ。
聞いていたのはそれくらいだった。
ラブシーンもある、というのは
正直、後から分かったのだ。
だから、台本を読んで出演者の名前を確認した時
一瞬、事が飲み込めなかったのだ。
『葉山託生:浜尾京介』
「……まお…?」
思ってもみなかった。
アイツと恋人役なんて。
理解すると同時に、心臓の鼓動が早くなっていくのが分かる。
「なにを緊張してんだよ…俺は…」
中高生じゃあるまいし
恋愛モノにドキドキするなんて
余りにも大人げないじゃないか。
今考えれば、まおとだったから…なんだと思う。
他のやつが葉山託生であったなら
俺はあんな気持ちにならなかったのだろう。
俺がそのことに気付くのは、もう少し後の話だ。
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