おはなし

□モノクロ
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すっかり目が覚めた俺は

上半身を起こし ベッドにもたれかかった。

隣にあったはずのぬくもりがなくなっているのは

もう わかりきったことだ。



いつからだろう・・・。







互いに互いを求めあい 己の欲をすべて吐き出す

腕の中のあなたは とても綺麗で・・・


あなたのことが 好きで

あなたのことが 愛しくて

あなたのことを ただ 俺のモノにしたくて



・・それだけなのに





あなたに伝えた いくつもの「好き」は

いつも あなたの うやむやな笑みに消える。







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