おはなし

□すのーほわいと・智
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「鏡よ鏡。・・・この世で1番顔が濃いのは誰?」

すると、鏡の精・アイバチャン(喉あめのと同じ発音で←)は

元気よく答えました。

「んー?そんなの決まってるじゃーーん♪

この世で1番顔が濃いのは、

MJ!君だぁっ!!」


「・・・よし。(小さくガッツポーズ)」

鏡の精・アイバチャンは

この質問には必ず「MJ」と答えてくれます。

どんなことでも“1番”をとると、嬉しくなるものです。

MJは超絶☆絶好調!になりました。



なので、MJは調子に乗って

「鏡よ鏡。・・・智姫が好きなのは誰?」

なんて聞いてみました。

そうなのです。

MJ、実は

智姫のことが好きなのです。

そうでもなければ森の中にある

ギラギラしていた城を こんなところへ持って行きはしません

MJは、大好きな智姫のためなら

なんだってするのです。

しかし、鏡の精・アイバチャンの答えは

MJにとっては残酷なものでした。

「う〜んとね!智ひめが好きなのは・・・!!

ゲーム王国の王子:和王子だよ♪」





その瞬間、MJの目の前が真っ暗になりました。


彼はいつも

海に行って釣りをしているだけじゃなかったのか!

彼はいつも

部屋で釣竿を磨いているだけじゃなかったのか!

彼はいつも

俺が作ったご飯を食べて「うめっ!」て言ってるだけじゃなかったのか!


MJは深くうなだれ、床に膝をつきました。

それはまるで

マンガやアニメで見る 悲劇のヒロインのようでした。

「・・・マツジュン?」

鏡の精・アイバチャンの声だけが

MJから出るオーラで暗くなった部屋に響きました。





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