おはなし
□すのーほわいと・智
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あるところに
釣りの行きすぎで真っ黒になった、智ひめがいました。
彼は、数年前までは“白雪姫”とも呼ばれていましたが
現在、彼の肌は
日焼けで皮剥け放題。
美白(美肌)要素ZERO〜 のため
彼をそう言う者は次第にいなくなりました。
智ひめは今日も懲りずに
「釣りに行くぞ〜♪」と
森で動物と・・・ではなく、
海で魚とたわむれに行きました。
一方、智ひめが住むお城では
彼の継母、、と言うより、お世話係のMJが
鏡の前でため息をついていました。
ずっと昔、森にあった城は
「海の近くがいい〜」と
駄々をこねた智ひめによって
海岸(というより、海近くの崖の上)に移され、
今まで城を覆っていた金箔(←MJ趣味)は
潮風によって剥げてしまっていたのでした。
外見が汚くなった城を見て
気がめいってしまったMJは、
壁に掛けている鏡 に話しかけました。