研究生編A

□寄り目の少女
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次の日も私は朝早くから楽屋へと行った。

せっかくバナナ(藤田奈那)がテニス(島田)に心を開いてくれたんだ。
少しでも交流を深めたいなと思ってね。

私が扉へと近付くと、なかではバナナと誰かが何やら口論しているようだった。

私はすぐには開けずに、しばらく外で口論の様子を聞いた。

「なぁな、何で島田さんと慣れ合っちゃってるのよ?私たちの目的は島田さんはじめ9期たち先輩を潰す事だった筈だよ?」

10期生の目的は、私たち9期生を潰す事。。。

やっぱりバナナとクマ(岩崎仁美)は、その時の刺客だったんだ。。。

それでチームK公演の時にテニスに邪魔をしてきたんだ。。。

だけど、もう大丈夫だよね?

だってバナナはもう私やテニスと仲間。。。だからね。

そうだよね、バナナ?

「まりんちゃんには悪いけど、私はもう抜ける事にするよ。人を怪我させてまでそんな潰しやりたくないよ。」

喋っている相手は、まりんちゃんと言う子か。。。
誰だろ?

「怪我。。。って、アレは事故だった訳だし。。。むしろ大怪我をしたのはなぁなのほうだし。。。」

事故。。。って事は、はじめから怪我をさせるつもりはなかった。。。って事だよね。

まあそれを聞いて安心したよ。

「いや。。。その結果がコレだから。。。そこまでしてするつもりはないって言ってるの!」

そう言ってバナナは激しく反論した。

「分かった、もういいよ。せっかくなぁなとは息が合ってて仲良くなれると思ってたのに。。。」
「は?勘違いしないでよ。まりんちゃんとは確かに息が合ってけど、私が相手してあげてたの!」
「えっ。。。私の事そんなふうに見てたんだ。。。最低っ。。。!!」

次の瞬間。。。
まりんちゃんと呼ばれた子が扉からもの凄い勢いで出てきた。

扉の外にいた私は、出てきたまりんちゃんと目が合った。

ってか、その特徴的なデカい耳は。。。!

まりんちゃんは、以前トイレでバナナやクマたちと喋っていた、耳デカだったんだ。

耳デカも私に気付くと無言で一礼し、その場を走っていった。

あちゃー、ケンカになっちゃったか。
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