研究生編①
□温泉旅館の若女将
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２００９年１２月下旬ー
私たち研究生にわずかな冬休みが与えられた。
戸賀崎さんが言うには、なんでも来年からは研究生にも公演やメディア枠が増えるから忙しくなる為、今のうちに休んでおくようにとの事だ。
学校のほうもちょうど冬休みだし、こんな寒い日は温泉にでも行ってゆっくりしたいな、と思っていた矢先。。。
「やったぞ母さん、クジで一等当てて熱海温泉のペア宿泊券ゲットしたぞ！」
何とお父さんが温泉のペア宿泊券をゲットしてきたんだ。
でも、ペアか。。。
って事は、お父さんとお母さんが行く事になって、私と弟は留守番になるのかなぁ、と思っていたら。。。
「それなら私は留守番してるから、はーちゃんと２人で行ってきたら？」
えっ。。。
私でいいの？やったー！！
お父さんが「行くか？」と言ったので、私はもちろん『うん！』と答えた。
こうして私とお父さんは、２人で熱海温泉に行く事になったんだ。