研究生編@
□温泉旅館の若女将
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宿泊する旅館に着くと、さすがに12月だけあって大勢の宿泊客で賑わっていた。
そんななかを私はお父さんと手を繋いで歩いていて、ふと思ったんだ。
私と30代の若いお父さんは周りから、どんな風に見えてるんだろう、と。。。
親子。。。?
もしかして、歳の離れたカップルに見えていたりして。。。
なんて。。。不謹慎な事を思いつつも、私はお父さんの手を離さなかった。
するとお父さんが小声で私に言った。
「なぁ、はーちゃん。。。その、手繋ぐのやめようか。お前も一応は仮にもアイドルなんだからさ、こんな所人にでも見られたりしたら。。。」
お父さんは心配そうにそう言ってきたけど、私は、『大丈夫だよ、いくらAKBと言っても研究生の顔なんてみんな知らないよ。』と言って、手を握ったままにした。