スケッチブック
□13,激闘、ボーマンダ
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放課後
また繋がりオーブを開くと、ロコンから新たに繋がったポケモンが呟いていた
「キバゴか」
「ボーマンダって何か強そうだね」
ボーマンダ、確かタツベイの最終進化形態だったっけ
ドラゴンタイプだし、確かに強そう
内容はボーマンダを一緒に懲らしめて欲しいというものだった
ドラゴンタイプってドラゴンタイプ苦手だったよね?
キバゴじゃあボーマンダの攻撃耐えれなさそうな気がするんだけど……
考えていても仕方ない
「行こうか」
「そうだね、キバゴと合流しよう!」
「あ、その前に」
繋がりオーブにロコンからお礼を渡したいらしい表示がされていた
「ガルーラのカフェにお礼が預けてあるのか」
「行ってみようか」
カフェに入ると、私達の姿を見てガルーラが優しそうな笑顔を向ける
「いらっしゃい
sketchbookの二匹ね?」
「はい」
笑顔で返事すると、ガルーラが包みを取り出して私達に差し出す
「はい、お礼が届いていたよ」
「ありがとうガルーラ」
レンが嬉しそうにそれを受け取る
折角だから店を軽く見て回ると、マリルリが話し掛けてくる
話し相手を探していたみたいだ
「ちょっと君達、お話ししよ?」
お花について楽しそうに話し出すマリルリに、私は草タイプらしく楽しく会話に乗った
「凄く楽しかった♪またよろしくね♪」
レンが置いてきぼりでちょっと拗ねてたけど
マリルリ、それとその紹介でルリリとも繋がった
さて、そろそろ行かないと日が暮れてしまう
「ゼェーット!」
何ぞ……
行く手を塞ぐのはアンノーン、形はZ
「ゼットの話がしたい!」
う、うん……?
適当に口裏を合わせて話を聞いてあげたら満足してくれたみたい
まあ、繋がりオーブのこと考えたら繋がりが多いに越したことはないか
漸く村の外へと向かう
行き先は新緑の森、オーベムに追い掛けられながら入ったダンジョンだ
今回は依頼主のキバゴ、さっき話して繋がったばかりのマリルリが一緒だ
「あれ、あの時よりも敵ポケモン強くなってる?」
「ん?あの時って?」
ていうかコアルヒーいなかったよね
そういえばレンと入ったのは初めてだっけ
「穏やか村に来る前に通ったんだ」
「こんなとこ通ったんだ?」
初めてここを通った時は本当に何が何だか判らなかったっけ
コアルヒーは他のポケモンよりレベルが高いみたいだ、まあそれでも全然戦えるレベルだけど
つるのムチを中心にコアルヒーを突破して、先へと進んでいく
「お二人ともなかなか強いのね♪」
「そんなことないよー」
「確かに強いみたいだけど、ボーマンダはこのメンバーで行っても勝てるか判らないよ」
ネガティブなキバゴの発言に、嫌な思いをするでもなくレンが気軽に問い掛ける
「ボーマンダってそんなに強いの?」
「強いも強いよ……
あいつが負けるところなんか見たことがないくらい」
「へえ」
何だか楽しそうに笑うレンだったけど、私は嫌な予感が拭いきれなかった
ていうか、このダンジョンこんなに長かったっけ?
こんな会話しててもまだ階段見付からないんだけど
敵ポケモンもコアルヒーだけじゃなく、随分変わっていて、まるで全然違うダンジョンにいるみたいだ
そんなことを思いながら、奥へ進む
「この先です、やつがいるのは」
「よし、気を引き締めて行こう」
キバゴの言葉で、一気に緊張感が伝わる
ボーマンダ、どれ程強いのか
私達は先へ進んだ
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