ボーカロイド

□ドジな彼女に恋をした
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部活終了後

部員皆が解散していった
私はいつも帰宅する前に本屋に寄る。
ミュージシャンの雑誌を立ち読むために。


が、しかし


さて、これから彼をどうこっちに振り向かせるか…


今日はファッション雑誌のコーナーで立ち読みしていた。

まず見た目を整えてレン君の隣にいておかしくない格好をしなくてはいけないよねっ!

雑誌には小顔になる顔マッサージとか
脚が細くなるミニエクササイズとかが
載っていた。

ヤバいこれ効きそうじゃない?

ファッションも女の子〜って感じの服。
そーいや私、地味な服しか持ってないんだった。

う〜ん。今日は遅いしどーせ明日学校休みだし明日行こうかn



「…名無しさん先輩?」






『えっ』

「なにやってるの??」







な、な、なんでいるのー!?
そこには大好きなレン君がいましたー。


なにやってるのって

コッチノセリフナンダケドー…




余りに驚き過ぎて軽い放心状態になっていた私。



「先輩地味そうなのにそうゆうの読むんですねー」


そう笑ってまたこバカにしてくる。

人の気も知らないで。まぁ、地味なのは否定しない、てか出来ない…





『別に私だって女なんだからファッション雑誌ぐらい読むのー、てゆうかレン君こそなんでいるのよ』

「俺、音楽雑誌買ったあとで先輩見かけたんで、
それはそうと俺、先輩はそのままでも可愛いと俺は思いますよ」

『えっ!?/////』





今なんて?可愛いって言ってくれた…?
こんな地味な私でも?

どうしよ…お世辞でも凄く嬉しい…///

いつもバカにするレン君が…
そだっ!!!




『レン君は人をほめることができるんだね〜』

「はぁ??」



眉をくねらせて困った表情を見せるレン君。
私はその表情をはじめてみて凄く満足気に笑って見せた。




「バカにしてます?」

『いつものお返しだよー!あははっ』




私は手に持っていた雑誌をおいて本屋をでた。
そのあとを追ってレン君も本屋をでた。




「ちょっ!買わねぇの?!」

『うん、』

「どーして…」

『だってレン君が可愛いって言ってくれたから///』




嬉しくてニコニコしてしまう
大好きな人に可愛いって…
うぬぼれちゃうよー////



『可愛いなんて言われたの初めてだよー///』

「……ねぇ………名無しさん先輩。」

『んー??』

「一回しか言わないからちゃんと聞いてて下さい。」



急に立ち止まるレン君に
私は頭に?を浮かべる。




『俺、ドジでバカで分かりやすい先輩を認めたくないですが、好きになってしまったようです。』

「はぁ!!?/////
なっ何を急に言っているのっ!?」




え、なにこれ




「あの、これは夢ですか…?」

『人の告白を侮辱するんですか?』





告白ぅ!!?
やっぱり?!どーしよう!!
でも何故このタイミング?
いや、タイミングなんてどうでもいいっ!!!!




「なんつーか、その…
付き合ってくr」

『もちろんっ!!!!///////』

「っ!!!?///」






そーして私達は幸せに結ばれました!!


がっ!!







『ちょっと!レン君っ!』

「あ、名無しさん」

『サボってないでしっかり練習して!メンバーに迷惑でしょ!?』

「はぁーい」

『…もう!』

「あ、名無しさんトイレ行った後か?」

『…そーだけど?そんなことどーでも良いから早く合わせなさーいっ!!』

「いや、名無しさんが良いならいいけど、スカート、パンツに入って丸見えになってる」

『!?
ぎゃあぁぁあぁっ!!!!!!////////
早く言ってぇーーーーーっ///////』












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