アレン短編

□真冬の温もり
1ページ/2ページ

さむ・・・。








季節は冬。黒の教団が真っ白に染まるころ
私は自室のベランダに立って白い息を吹かせていた







「風邪ひきますよ」

「!?」




後ろからふわりと暖かい物が私の頭を覆った。






「あ。」





アレンだった。
着ていた服を脱いで私に渡してくれたらしい






「ノックしたんですけど、返事なかったんで
不法侵入しちゃいました」







寒さで少し震えながらスマイルをかます。






「・・・・馬鹿?」

「え?」





私は振り向きアレンと向かい合わせになる
少しの間で冷え切ったアレンの手を握って・・・







「アレンが風邪ひいちゃうよ!」

「はぃ?」






はい、間抜け面。
そういう顔も面白くて
かわいくおもえる






「中、はいろっか」

「っ・・・反則です(ボソッ・・・////」




ニコッと笑って手を引く






アレンは赤く染まった頬を隠すように
中へ入り

名無しさんと甘いひと時を過ごした



.











.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ