アレン短編
□真冬の温もり
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さむ・・・。
季節は冬。黒の教団が真っ白に染まるころ
私は自室のベランダに立って白い息を吹かせていた
「風邪ひきますよ」
「!?」
後ろからふわりと暖かい物が私の頭を覆った。
「あ。」
アレンだった。
着ていた服を脱いで私に渡してくれたらしい
「ノックしたんですけど、返事なかったんで
不法侵入しちゃいました」
寒さで少し震えながらスマイルをかます。
「・・・・馬鹿?」
「え?」
私は振り向きアレンと向かい合わせになる
少しの間で冷え切ったアレンの手を握って・・・
「アレンが風邪ひいちゃうよ!」
「はぃ?」
はい、間抜け面。
そういう顔も面白くて
かわいくおもえる
「中、はいろっか」
「っ・・・反則です(ボソッ・・・////」
ニコッと笑って手を引く
アレンは赤く染まった頬を隠すように
中へ入り
名無しさんと甘いひと時を過ごした
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