烏野短編

□夕日に染まって
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部活帰り。
いつものようにみんなで中華まんを食べながら歩いていた。



今日こそこの思い、伝えるときだ!!
あたしのお目当ての彼は一人前を歩いていた



夕日に照らされ彼の後ろ姿に惚れ直してしまう。
片手をズボンにいれ前を向き中華まんを食べる姿。…かっこいぃ……

名無しくんは彼の全てが好きだった。


今日こそ伝えるときだ
何故なら今、彼は一人だから

食べかけの中華まんを片手に彼の元に駆け寄る





「影山ぁ〜!!」

「ん。…あぁ?」



(よしっ、隣ゲット!!)



「どーしてそんなにキレぎみなのよ!?
泣くよっ!?」

「うっせー、どーせまた「中華まんちょうだぁい」って気持ち悪く言ってくるんだろ…?」

「はあぁ…」



人がせっかく勇気をもって…
まぁ、確かにいつも言ってるけど…
そこまでキレます!?
いつも「しかたねぇなぁ」とか言いながらくれるくせに。



「今日はいらない」



そうゆうと
いつも食欲のあるあたしがよっぽど珍しいのか大袈裟に口を開き目を見開いて驚いている影山は大丈夫か?とデコを軽くコツンコツンとノックするように叩いた。


イラッ「あたしだってこーゆうことあるよっ!!」

「ん!?お、おぅ。わり」



いけないっ!!何怒ってんのあたし!?




「ちがっ…今のは」

「は?」



言わなきゃ…



「お前今日おかしいぞ?」


今の気持ち


「おい!人が心配してやっt「好きだよ」



………は?」



ピタリと前に進む足が止まった。

気が抜けたような顔。
彼は思わず中華まんを落とした。


影山、こんな顔するんだ
ちょっと迷惑だったかな…



「え…お前、本気でっ…え!?今さっきなんつった!?」

「え、いや…好きって……言いました」



やばぁ……
心底恥ずかしい…。




「なんか、うわぁー…ウソだろ…」

「へ?」





気が抜けたらしくしゃがみこんだ彼
彼女は頭に?を浮かべ影山を見る



「ごめん…」

「っ!!」



彼女の中で何かが砕けたような音がした

ごめん…その一言は彼女に重くのしかかった。



失恋した、

彼女の頭は今ごめん…が永遠リピートされている。

完全に方針状態だった。

すると彼の口からもれた言葉
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