青の祓魔師
□第一話 卒業式のち入学式
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快晴の空
朝。
リビングの窓を開けると
気持ちの良い春風が私の髪とスカートをなびかせる。
『ん〜っ…ふぅ〜♪』
背筋を伸ばし軽く深呼吸
『卒業日和だなぁ〜』
外は満開に咲き乱れる桜の木々達
雀達も気持ちよく空を飛んでいた。
中学最後の登校となる
そう、今日は卒業式。
晴れて私は子供を卒業するのだっ!
むふふっ
そう考えると口元がにやけちゃうよぉ♪
高校生ってやっぱり友達とか部活とか勉強に恋っ!
いろいろ充実してるんだろぉなぁ♪
「うわぁぁぁあぁぁっ!!」
『っ!?な、何事!!?』
家中に響き渡る盛大な叫び声。
思わず肩をすくめ恐る恐る後ろを振り向く。
ドタドタドタドタッ
と上の階から降りてくる音の主。
髪はボサボサ
身だしなみはスーツをぐちゃぐちゃに着ている兄 [龍音]だった…。
『お兄ちゃん…?』
「悪ぃ!寝坊したっ!」
と言いながら綺麗に着直すお兄ちゃん
朝ご飯を探しているようでキョロキョロしていた。
「ご飯できてるよ?」
「おー、サンキュー」
ドスッと椅子に重たい腰をおろした
『はい』
「いただきますっ」
作っていた朝食を渡すと行儀よく手を合わせて朝食をとり始めた
すると急にお兄ちゃんがじっと私を見始めた
『何?不味かった?』
「いや、お前のその姿今日が最後なんだと思うと…お兄ちゃん、泣けてくるぜ、うぅっ」
片腕で目を隠してそうゆう素振りを見せるけど私はお兄ちゃん嘘が見え見え
『ハイハイ、思ってないくせに』
「ばーか、早く行け卒業式遅刻する気か?」
笑って私は家を出た
「いい天気だ…」
「良すぎて気分が悪いけどなぁ」
「お前は…!」
「久しぶりだなぁ〜、琴山龍音」
「……フルネームで呼ぶな…」
「お前は全く変わってないなぁ、無愛想で」
「出てけ、飯が不味くなる」
「そんなこと言うなぁ、わかってんだろー?
……約束の時期なんだよ、」