AKB短編

□優しくしないで
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Haruna side






ーー別れようーーー








突然だった

何の前触れもなく本当に突然の出来事だった







「え?」



思考回路が一気に停止する






「だから、別れよう」







言葉がでない










それでも、優子が言ってる言葉の意味は理解できたから







頬をつたって流れてくる大粒の涙





「なんでっ...?」






必死に絞り出した一言

なのに優子は冷静にためらう事もなく










「好きな人できたから、ごめん」











昨日の撮影の時だって
いつも通りなんにも変わらず


陽菜にセクハラしてきて
ちゅうだってして
可愛いだとか
愛してるだとか言って
陽菜の隣でにこにこ笑ってたじゃん







なんで?わけがわからなくて
悲しいのか苦しいのか辛いのか
それすらもわからないのに
涙は止まってくれなくて







「じゃあ、私行くね」









優子が背を向けて遠ざかって行くのを
眺めてるだけで止める事もできない







優子.....ゆうこ.........ゆうこっ
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