Book


□甘い香り
2ページ/4ページ


「じゃあ、俺はこれにしようかな」


チョコレートパフェを指差した。



山田はボタンを押し、店員さんを呼んだ。






「じゃあ、いちごのパフェとチョコレートパフェを」


俺は店員さんに頼み、隣に座る山田の顔を眺めた。




…本当に整ってるよな。












しばらく山田と話していると、パフェが運ばれてきた。




「「いただきます」」


山田は美味しそうに食べている。





「美味しいね。俺の一口いる?」


そういって、スプーンを差し出すと山田は頷いた。








「…ん、美味しい。大ちゃんもいる?」


俺は山田に食べさせてもらった。…美味しい。







その時、山田の口元にクリームがついていることに気がついた。




「山田」


俺が呼びかけると、山田はこちらを向いた。




俺はぺろっと山田の口元についているクリームを舐めた。






「口にクリームつけるぐらいの勢いで食べるなんて、可愛い」


そういうと、山田は赤くなってしまった。





「こんな所でよく出来るね。恥ずかしくない?」


俺は笑ってしまった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ