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□待ち合わせ場所
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「…雄也?僕の話聞いてる?」


侑李は少しふくれながら、俺の肩を叩いた。




「悪い。少し考え事をしてて…」


俺は侑李に笑顔を見せた。







どうしても、無意識のうちにあいつと比べてしまう。







それから、しばらく2人でいろいろと話した。


クラスメートたちはそれぞれ勝手に騒いでいる。…クリスマスだからって。











「…雄也、ちょっといいか?」


その時、さっきまでいなかった山田に話しかけられた。




俺は頷き、2人で外に出た。







吐く息は白く、道路には雪が積もっている。




「さっき、大ちゃんから電話が来たんだ。…お前、クリスマスを一緒に祝う約束をしたか?」


いきなりの言葉に驚いた。





「どうして……「大ちゃん、泣きながら俺に言ってきたんだ。『1人は寂しい』って」


俺は思わず、唇をかみしめた。






「外にいるみたいだった。どこにいるのか聞いたら、電話を切られた。心配なんだ。どこか心当たりはないか?」


答えられない。心当たりならある。だけど、それをこいつに教えたくない。








俺は走り出した。…あいつとの待ち合わせ場所へ向かうために。
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