Book
□sweet kiss
2ページ/2ページ
俺は調子に乗って、色んな所にキスを落とした。
額、まぶた、鼻…。そして、最後に唇に優しく口づけた。
「……んぅ…」
唇を離した瞬間、大ちゃんがゆっくりと目を開いた。
「…もう時間?」
寝起きだからか、いつもよりもテンションが低い大ちゃん。
まだ、寝ぼけているようで俺がキスしていたことには気づいていないようだ。
「…何か、伊野ちゃんにずっとキスされる夢みた」
撮影の合間、大ちゃんが突然言ってきた。
「大ちゃん、そんなに俺のこと好きなんだ」
からかうように言うと、大ちゃんは少し赤くなって、違うし!と反論してきた。
…まあ、実際は夢じゃなくて、現実にやってたんだけど。
言ったら怒られそうだから、言わないでおこう。
たまにはこういう甘い時間も良いかも。
End