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□君の隣にいたくて
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「…何かあった?」
山田は心配そうな表情で俺を見てきた。
…何で分かったの?
「少し目が腫れてるよ」
大丈夫?と問いかけてきた山田の背中に顔を押し付けた。
…また悲しくなってきて、泣いてしまいそうだから。
必死に涙を押さえようとしたけれど、涙が一筋零れ落ちた。
「…大ちゃん、泣いてるの?」
知念の驚いたような声にはっとして、顔を上げた。
「泣いてないよ。本当に大丈夫だって」
そういって作り笑いを浮かべると、雑誌を読んでいた圭人と裕翔、龍太郎も心配そうに見てきた。
「そろそろ楽屋に戻るね。じゃあ、あとで」
俺は逃げるように楽屋を出た。
…これから、どうすればいいの?