Book


□君の隣にいたくて
2ページ/6ページ


「…何かあった?」

山田は心配そうな表情で俺を見てきた。




…何で分かったの?





「少し目が腫れてるよ」


大丈夫?と問いかけてきた山田の背中に顔を押し付けた。




…また悲しくなってきて、泣いてしまいそうだから。






必死に涙を押さえようとしたけれど、涙が一筋零れ落ちた。









「…大ちゃん、泣いてるの?」

知念の驚いたような声にはっとして、顔を上げた。




「泣いてないよ。本当に大丈夫だって」


そういって作り笑いを浮かべると、雑誌を読んでいた圭人と裕翔、龍太郎も心配そうに見てきた。





「そろそろ楽屋に戻るね。じゃあ、あとで」

俺は逃げるように楽屋を出た。









…これから、どうすればいいの?
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ