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□キスしたい
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ずっと、ずっと君の唇を奪いたいと思っていた。







side Chinen




「大ちゃん〜」


僕は大ちゃんに抱きついた。



いきなり抱きついたからか、大ちゃんはそのままソファーに倒れこんでしまった。






「もー知念!!いきなり抱きつくなよ」


ふくれて文句をいう大ちゃんがすごく可愛い。






だけど、僕に押し倒されるような形になっていることに気づいた大ちゃんは真っ赤になってしまった。



「知念、ちょっと離れて」


大ちゃんは僕の肩を押した。






「いや。ね、大ちゃん、キスしていい?」


僕が聞くと、大ちゃんの頬はさらに赤くなった。






「…早くどいて」


大ちゃんが無理矢理起き上がろうとしたその時、僕は大ちゃんの手首をつかみ、唇を重ねた。










「初めてのキスだね」


僕は大ちゃんから離れて微笑んだ。




「……知念のバカ」


大ちゃんは僕から顔を背けてしまった。反応まで可愛い!






「だって、大ちゃんがいつまで経ってもさせてくれないから」



良いでしょ?というと大ちゃんは小さく頷いた。…本当は大ちゃんもしたかったんだ。





「ね、知念」


大ちゃんに呼びかけられて振り返ると、頬にちゅっとキスされた。




「…お、お返し」


恥ずかしそうに俯く大ちゃん。




可愛すぎる〜!!








「大ちゃん、大好きだよ!」


僕は大ちゃんにもう一度抱きついた。









End

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