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□一緒に歩きたい
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堂々と手を繋いで、君と歩きたい。







side Takaki






「ねえねえ、雄也。僕良いこと考えたんだけど」


ある日、知念が可愛らしく微笑みながら言ってきた。




…こいつ、ロクでもないこと考えてそう。









「涼介と大ちゃんに女装させない?」



部屋の隅に連れて行かれ、知念はそう言った。





「…女装」


俺は女装した有岡くんを思い浮かべた。……間違いなく可愛い。











「良いよ。だけど、やるからには本格的にやろう」


こうして、本人たちには知られないように俺と知念は密かに準備を始めた。








それぞれ、自分の恋人に着せる服を選んだ。


俺は可愛いワンピースにニットボレロ、ヒールの低いパンプスを選んだ。





知念はロリータを選んでいた。





「…それ、山田が着ると思うか?」


フリフリのロリータを手にして、満足そうに笑う知念に俺は問いかけた。





「だって、涼介はドラマとかでも女装してるから普通のじゃ面白くないでしょ?」





…まあ、そうかもしれないけど。
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