*Memo*

□「ねこのひかる」裏話
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10 still in love
冬になりました。今回から怒涛の最終章です。
このお話がもしかしたら書いていて一番大変だったかもしれません。
一万文字以下でさくっと終わらせるはずが、
ユウコハちゃんの煉獄のシーンやらが延長に延長を重ねて、
書いても書いても終わらないアレこんなはずじゃ的大誤算でした。
R18シーンは大変なのは最初からわかっていて覚悟ができていたので、
そこまで終わらない終わらないギャー辛い〜とかはありませんでした。
BGMは失恋ショコラティエよりサントラのLast kiss(インスト曲)と
主題歌のbittersweet(アラシさん)でした。
Bittersweetの二番の「涙色ににじむ空に思い出を浮かべて、
忘れたくないから、張り裂けるほどただ君で染まってゆく」
という歌詞がすごく好きです。
煉獄の場面、シリアスなシーンなんですが、
書いていて本当にこれはテニスの二次創作なのかと真顔になってしまったので、
私は本当にパロ向いてないなと思いました。
ファンタジー世界過ぎて違和感が凄まじかったです。もう書きません…。
そしてまさかの銀登場。狼はケルベロスがモデルです。
ミケネコの女の子のハピエンとピアスの男の子のバッドエンドは明暗ですね。
読み手さんに光くんは果たしてどちらになるのかハラハラしてもらいたくて書きました。
しかしピアスの少年は可哀想ですね。書いていて自分も涙ぐみました。
ユウジの「まだ小さい子ォや(中略)この世のことわりも、
肉体の死が何を意味するのかも(まだ分かっていないんや)」
という台詞があるのですが、これは最後の生まれ変わりの伏線でした。
この世のことわり→死んだら生まれ変わる、
肉体の死が何を意味するのか→肉体が死んでも魂はまた生まれ変われるよ
という意味なのでした。
ミケ子も飼い主夫妻の近くに生まれ変わっていたらいいと思います。
中盤、無人の室内で光死んだのか?!という場面。
書いてはいませんが、天使のユウジくんは得意の物真似で、
成仏しそこねそうになる迷える魂を正しい方向に導いていたらいいなと思いました。
いまわのきわに幸せな幻覚を見せて安らかに死なせる的な。
後半のユウコハちゃんと光と夢主のシーンも原作要素が出せてよかったです。
桃色両想い〜浮気か!とかこのあたりです。
最後の「魔法はいつか解けてなくなる」も伏線です。
次回のR18話と最終話の「永遠に解けない魔法は奇跡だ」に繋がります。
最後の一文「形に残らないけど記憶に残る、永遠に色あせないたったひとつの贈りもの」
こちらもお気に入りです。
半年の命で永遠じゃないからこそ、このお話では永遠という言葉を頻出させました。


11最後の夜(R18)
「もう泣いてもええで、お前の涙は全部俺が受け止める」からの夢主の会心の微笑み。
こういう展開にすると決めていたので書けて良かったです。
そして光くんが初めて口にした素直な「愛してる」の言葉。
いよいよ最後の夜が始まります。
イメージは海の底をゆったりと泳ぐようなエロでした。水族館から繋がっています。
T.M.RevolutionのアクアラバーズをBGMに少しだけ聞いていました。
こちらも海をゆったりと泳ぐようなイメージのエロがテーマなので…。
宜しければ歌詞とか見てみてくださいね。
最中のシーンは序盤の光くんが自分でするシーンや性行為未遂のシーンと
対になるように書きました。
読切のエロはドキドキ優先なのですが、
長編内のエロはドキドキよりもストーリー優先です。
本当は15禁くらいにしたかったんですが、書いてたら18禁になってしまって、
カットもできませんでした…。しかし初エロは難しかったです。
唇にキスしようとしてもできなくて苦しい…。
というのはこのお話のこの設定ならではの描写ですね。
一線越えたらもう人になれなくなるという設定もあわせて、この連載では
キスと性行為を本当に特別な(尊い)ものとして描けて良かったです。
「相手から振り落とされないようにしがみつく(今回のお話)」
「この恋を見失ってしまわないように抱きしめる(前話)」も好きな描写です。
そして、光が頂点を迎えた瞬間につい我慢しきれず口にキスをしてしまって、
だけど猫には戻らなかった、というシーンも書けて良かったシーンです。
「この世に奇跡があるとしたら、それは解けない魔法のこと」
爪跡という単語が何回も出てきますが猫パロだからです。
首筋への噛みつきも猫だからです。
「永遠じゃないからこそ、こんなにも愛おしく大切なのだ」
今作のテーマです。限りある命の尊さです。
Flavor of lifeにも「限りある時間を君と過ごしたい」とありますね。
本当に限りがあるからこそ尊いんですよね。
限りなかったら多分尊く思えないと思います。わかりませんが…。
そして光くんが死亡して、最終回に続きます。


12 since last goodbye
タイトルは手塚国光くんのキャラソンからです。大好きな曲です。
そしてBGMはアラシさんのモンスターです。生まれ変わってもまた君を探す〜
雪の日の別れと再会。雪はこのお話の象徴ですね。なので同人誌の表紙も以下略。
ペットショップの店頭でキスをしてはやしたてられますが、
はやしたてている人たちの中にユウコハちゃんたちがいたという裏設定があります。
小説本文中では出せませんでしたが…。
再会のシーンは第ゼロ話を踏襲しています。
「今度は謝りませんよ」は第ゼロ話の「やっぱ無理や、ゴメン」に対応しています。
そして最後、第一話最後まで明かされなかった詩の内容が全て明かされて完結、です。
「自分の命と引き替えに、生命の尊さを教えてくれる」
ありがとね、光くん。大好きだよ。
10万文字お疲れ様でした。書き上げた私も感無量でした。
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