*Shoet DreamU(更新中)*

□【忍足】マ・シェリ
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 小さな肩が、またびくりと震える。背中を撫でてやりながら、忍足は郁の下肢に向かって降りていく。先ほど触り損ねた太腿を撫でながら、細い腰にキスを落として。そして、彼女の脚の間に指を入れた。ショートパンツの横から忍び込んで、下着の上からその場所にそっと触れる。

「せ、せんぱい……」

 さすがに抗うような声が聞こえたが、もう我慢できなくなっていた忍足は行為を続ける。布越しに触れたその場所は、やはりしっかりと潤っていた。密やかな優越感が生まれて、嬉しくなった忍足は指先でそこを擦り上げた。

「……ここ、もう濡れてんで?」

「も……ッ、やだぁ……」

 淫猥な言葉で郁を煽ってやりながら、忍足は布越しに割れ目を可愛がる。ついにこらえきれなくなったのか、郁の唇からため息混じりの喘ぎが漏れてきた。

 そんな彼女を見下ろして満足げに目を細めると、忍足は薄い布越しに郁の下肢の突起に触れた。小さな身体がひときわ大きな反応を示す。愛らしい悲鳴とともに、細い腰が跳ねるように高く上がる。

「……かわええで。そんなにそこ、して欲しいん?」

「ちが……っ」

 否定するような言葉を口にしつつも、高く掲げられた腰はそのまま下がらない。忍足はおねだりと受け取り、郁の突起を刺激し始めた。潤んだ割れ目をなぞりながら、布の上から丁寧にくすぐってやる。

「やっ…… あ……っ」

 心地よさそうな甘い声を聞きながら、忍足はシーツにしがみついている郁を可愛がる。

 後背からの愛撫に、郁も相当感じてしまっているようだ。割れ目の中心からは蜜が染み出し、忍足の指先まで湿らせて、その場所の準備が整ったことを示していた。柔らかく熱くなった郁のそこから指を離して、忍足は彼女に囁きかけた。

「……脱がすで?」

 郁のショートパンツと下着がゆっくりと下ろされる。常夜灯の薄明かりの中で、彼女のその場所が、忍足の眼前で露わにされる。うっとりと郁は息を吐く。けれど次の瞬間、悲鳴にも似た声を上げた。

「……ッ、そんなとこ」

 彼女の潤んだ割れ目に忍足の温かな舌が這い回る。

「ッ……」

 あまりの恥ずかしさに涙を滲ませながらも、心地よさに抗えない郁は忍足の愛撫を素直に受ける。ベッドにうつぶせになって、腰だけを高く上げて、その場所を舐められながら声を上げる。

 まさにその場所を舐められているのに、我慢できずに体液を次々と溢れさせてしまい、郁は羞恥と、そして同時に押し寄せてきた快感に涙をこぼした。すごく恥ずかしいのに、それ以上に気持ち良くて、どうしていいか分からなくなる。

「も……、やだ……」

 思わずそんな言葉を口走ると、忍足にからかわれてしまう。

「ホントは嫌やあらへんクセに、何言うとるん?」

 そして、忍足の指が郁のその場所に浅く差し入れられた。

「……あっ」

 反射的に嬉しそうな声を漏らしてしまう郁に、忍足は唇の端を上げる。

「こん中、むっちゃトロトロやで。後ろから舐められるの、そんな良かったん?」

「……っ」

 恥ずかしい事実を指摘され、いたたまれなくなった郁は黙り込む。すごく良かっただなんて、そんなこと、とてもじゃないけど言えない。けれど、彼女の沈黙を肯定と受け取ったのか、忍足は楽しげに笑うと、その長い指を、容赦なく一番奥まで差し入れてきた。

「やっ……!」

 郁は思わず声を上げるが、忍足は愛撫を止めようとはしない。くちゅくちゅと彼女の奥をかき混ぜながら、今度は直接、指先で突起を刺激する。包皮を剥いて、指の腹で郁の一番弱い場所を押さえつけた。

「ッ……」

 あまりの快感に、郁の意識が濁ってゆく。その場所を忍足に触られると、もう何も考えられなくなってしまうのだ。郁のその癖を理解している忍足は、そこばかりを執拗に責め立てる。

 心地よさに熱っぽい息を漏らして、郁は無意識に腰を揺らし始めた。媚びるように甘く喘いで、さらに腰を反らして忍足を強請る。忍足はくすりと笑う。郁のいやらしい仕草を可愛いと褒めて、指を増やした。

「……ご褒美やるわ」

「あ……ッ」

 その場所に、何本もの指を差し入れられて。けれど性感の虜になっている郁は、思わず忍足に心地よさを訴えてしまった。

「気持ちいい……」

 ようやく素直になってくれた彼女に、忍足は尋ねかけた。

「……どんくらい?」

 すっかり良くなってしまっているらしい郁は、素直に答える。

「すごくいいの……」

 背面からの愛撫で、その愛らしい表情が見れないのは残念だけど、その代わりに、綺麗な背中と豊かなヒップと、蜜の溢れる割れ目を堪能しながら、忍足はさらに郁に言葉責めを仕掛けていく。

 普段なら絶対に言ってくれないような恥ずかしい台詞を沢山言わせて、そして最後に自分自身を強請らせた。淫らな水音の響く中、郁は促されるまま、忍足の性器を欲しがってしまう。

「……ホンマ、お前はやらしい子やな」

 楽しそうにそう言って、忍足はご褒美とばかりに郁の突起を擦り上げた。興奮しきっている中、その場所を強く刺激されて。郁は腰だけを高く上げたまま、あっさりと頂点を迎えてしまった。



「……このまま、後ろからする?」

 中途半端な着衣のまま呼吸を乱している郁に、忍足はからかうような声をかける。性感に混濁した意識の中で、郁は忍足を非難する。忍足はズルイ。自分の答えなんて本当は聞かなくてもわかっているくせに。

「やだ……」

 霞がかった意識の中で、郁は向かい合っての行為を強請る。ずっと点いたままの常夜灯のことなど、もうどうでもよくなっていた。早く抱かれたいばかりに、郁はまた、はしたない言葉を口にする。

「……せんぱい、お洋服ちゃんと ……ぜんぶ脱がせて?」

 胸の膨らみと性器は剥き出しにされているのに、半端に身体に引っかかったままだった衣服が、ずっと邪魔で仕方がなかった。

「しょーがあらへんな、お前は」

 薄明かりの中、穏やかに笑って、忍足は彼女の着衣に手を掛けた。



***



 起こしてしまわないように気をつけて、郁の裸の身体に忍足はそっと布団をかけた。目尻の涙を指先で拭ってやりながら、いじめすぎたことを反省する。

(でも、しょうがあらへんやろ……)

 アイツがかわいすぎるのがアカンねん。心の中で言い訳しつつ、忍足は郁の髪をそっと撫でる。そして、布団から抜け出した。以前彼女からもらった手紙の返事を書くのだ。

 今日は日付が変わって十三日。今から書いて出してしまえば、十五日ちょうどに郁の東京の家に着くはずだ。何を書こうかと楽しい考えを巡らせながら、忍足は寝室をあとにする。カーテンの隙間からは、美しい秋の月がのぞいていた。
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