場面が移り変わっていく。
いびつに切られた、エメラルドの髪。
そして、彼女の周りに散らばるエメラルドの髪たち。
「切ってやったぜ、その変な色の髪の毛」
「これで、しばらくはあの色見なくてよくなったよね」
───私だって、見たくない。
ひどく怯えた、そして怒った様子の周りの子供たち。
その中心には、エメラルドの髪の少女。
「近づくな、化け物!」
「あんたのせいで、○○が怪我したんだからね!」
「あんたといると、悪いことしか起こらない」
───信じて、みんなのために言ったことなの。
「うちの子まで巻き込んで…」
「うちの子も怪我させられたのよ?」
「あいつは疫病神だ」
───私は、ただ…。
天から走る稲妻。
その先にいる少年と、少年を突き飛ばす黒髪の少女。
「危ないっ!周助っ!」
───そして、世界が暗転した。