side heroine.
「あぁ、そうだよ。クラピカ君」
上から降ってきた声に、バッと顔を上げる。
と、そこには柔らかく微笑む男性と女性がいた。
この二人って、もしかして…。
『…お父さん?…お母さん?』
父「あぁ。よく戻って来てくれたね、ルリア」
母「ルリア…こんなに大きくなって…今まで一人にしてごめんなさいね」
『お父さんっ!お母さんっ!』
堪らなくなって二人の胸に飛び込めば、自然と涙が溢れた。
それは止まることを知らなくて、いつまでも泣いていた。
その日の夜、お父さんとお母さんが改まって話があると言ってきた。
…なんだろう?
父「ルリア、これから言うことを覚えておいてくれ」
そう言ったお父さんの顔は、驚くほど真剣なものだった。