翌日、あの場所へ行ってみても、ルリアの姿はなかった。
彼女ともう一度会いたくて、私は、昨日ルリアが消えて行った方へ向かった。
しばらくただの森が続いていたが、急にその森が開けた。
そして、目の前には立派なお屋敷が建っていた。
クラ「ここが、ルリアの家なのか…?」
『…クラピカ?』
屋敷を見上げたまま呟くと、声が返ってきた。
視線戻せば、不思議な生き物を連れたルリアがいた。
体長20pくらいで、背中に透明な羽のようなものが四枚ついている。
髪と服の色がそれぞれ異なり、赤・青・黄・緑・紫をしていた。
クラ「ここが、ルリアの家なのか?」
『うん。よくわかったね』
クラ「いや、昨日ルリアが行った方へ来ただけだ。それより、その生き物は…?」
『あぁ、この子達は…私の友達よ』
クラ「友達?」
「違いますわ。私(わたくし)達は、ルリア様に仕えている精霊ですわ」