side yukimura.
朱音の声に振り返ると、小さな女の子を二人連れた朱音がそこにいた。
ハニーブラウンの髪に漆黒の瞳を持つそっくりな女の子…双子かな?
その後、朱音に言われ、家にお邪魔させてもらうことになった。
『リビングはこの突き当たりだから、先に行ってて』
朱音は言いながら前の指差した。
朱音は双子とともに、階段を上がっていった。
side heroine.
夢実と夢芽を自分達の部屋へ行くように言って、私は2階の一室へ向かった。
『…拓?』
拓「お姉ちゃん…」
『具合はどう?』
拓「…うん。もう大丈夫」
『そう、よかった。夕ご飯になったら呼ぶから、諒達と一緒においで?』
拓「うん」
拓の返事を聞いて、幸村達のもとへ行こうと扉に手をかけた時だった。
拓「…、お姉ちゃん…」
『何?』
拓「…あ、ううん、なんでもない」
『じゃあ、行くわね』
拓「うん…」
拓の部屋から出ると、私は少し急いでリビングへ向かった。