Twelve-year-old mother -12歳の母-

□一歩前進
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side takatsuki.



お嬢様を家へ連れ帰ってから数時間。

今だにお嬢様は眠られたままだ。



ベッドの上で眠り続けるお嬢様は、俺にあの日の記憶を甦らせる。















あの日も、今と同じように、お嬢様は眠られていた。

いつまで経っても目を覚まされないお嬢様。

そして、───。















爪が食い込むほど、強く拳を握りしめる。

もう、あんな思いはしたくない。



全てを失い、一から積み上げ作り出した今。

それを再び失うリスクを伴うコトに、俺は、今手を出している。

怖くないわけじゃない。

だけど、あの時失ったものを取り戻せる可能性が0でないことも事実。



もう後戻りはしないと、自分の行動に後悔をしないと、俺は改めて誓った。















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