「不二トゥ・サーブ」
1ゲームマッチのため、サーブは交互に打つことになった。
僕が打ったサーブを、朱音がコーナーギリギリに返す。
僕もそれを返すが、まるでわかっているかのように(←実際わかっている)そこには朱音が待っていた。
───ポトッ…
僕の打ったボールの勢いを完全に殺すと、朱音はドロップショットを決めた。
「…っ、ゲーム・ウォン・バイ水島!」
結果として、試合は朱音のストレートで終了した。
僕から見ればわかってた結果だけど、みんなは相当驚いてるみたいだね…仕方ないけど。
大石「…手塚」
手塚「あぁ。彼がテニス部に入部してくれれば、青学にとって間違いなく戦力になる」
竜崎「…だが、個人の意志を無理やり変えることはできんぞ?」
大石「竜崎先生っ!」
いつの間にか来ていた竜崎先生と手塚、大石の会話を横目で聞いていた。
難しいと言うものの、竜崎先生の表情は楽しそうなものだった。
to be continued...
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