Twelve-year-old mother -12歳の母-

□4点の攻防
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side shusuke.



不二「…1ゲーム?」

『はい』

不二「僕は構わないけど…。手塚、いいかい?」

手塚「何か事情があるのか?」

不二「…うん。そんなところかな」

手塚「…いいだろう」



手塚の許可がおり、この試合は異例の1ゲームマッチとなった。

1セットマッチを避けたこと。

男にしては高い声。

そして、"水島"という名にそのエメラルドの瞳。

…君だよね、朱音…。



「1ゲームマッチ、水島トゥ・サーブ」



朱音がボールを数回打ち付け、高くトスを上げた。

───パァンッ…

音がした瞬間、ボールは僕の後方に転がっていた。



「15-0」

大石「…英二、今の見えたか?」

菊丸「…一応。でも、集中してないと危ないかも…」



さすがだね、朱音…。

腕は落ちていないみたいで安心したよ。

そして、これではっきりした。

君はまだ、取り戻していないんだね…。















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