side heroine.
『クラピカ、あそこ?』
クラ「あぁ。ドーレ港だ」
クラピカと二人、船から目の前に見える港を臨む。
港へ下り、その人の多さに改めて驚いた。
『すごい人だね…』
クラ「おそらく、ここにいる人の殆どが我々と同じ目的なのだろうな」
『うん…』
船長「最後に一つだけ教えてやろう。あの山の一本杉を目指せ。それが近道の一つだ」
ゴン「ありがとう!」
船長にお礼を言い、私達はその場を後にした。
着いた所は不思議な町だった。
レオ「誰一人いねぇじゃねぇか」
『そう?大勢いるみたいだよ?』
レオ「なんでわかんだよ?」
クラ「そこら中から息遣いが聞こえるではないか」
ゴン「うん。衣擦れの音もするし」
レオ「悪かったな。オレはお前らと違って普通の人間なんでな」
ゴン「おばあさん、みっけ!」
ゴンが声をあげたその先に、一人の老婆が立っていた。