Pledge Ring
□出航と嵐の決闘
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side heroine.
あれから四年。
私達はあの時と比べて随分成長したと思う。
そして今年、ついに私達はハンター試験を受けることにした。
『この船…?』
クラ「…のようだな」
私とクラピカはドーレ港行きの船に乗り込んだ。
辺りを見回せば、たくさんの人がいた。
その中でも、二人──ツンツン頭の少年と、眼鏡をかけた男性は目に止まった。
私はゆっくりと立ち上がった。
クラ「ルリア、どこへ行く?」
『ちょっとそこまで、ね?』
クラピカのもとを離れ、一段上がった所に立って海を眺めていた。
ウミヅル達が私の周りに集まる。
仲間だと思ってるのかな?
「君も言葉がわかるの?」
『えっ?』
声をかけられて振り返ると、先ほど見た少年が立っていた。
「ほら、ウミヅルと話してるでしょ?」
『うん、なんとなくだけど…(って、ほんとはフールが通訳してくれてるんだけどね)』
「オレはゴン。ゴン=フリークス」
『ルリアよ』
ゴン「ルリアさん」
『ルリアでいいよ。何?』
ゴン「ルリアはどうしてハンターになりたいの?」
『大切な人との約束を果たすため…かな』
ゴン「約束?」
『うん、約束。ゴンは?』
ゴン「俺の親父、ハンターなんだ。だから、ハンターってどんなものなのか知りたくて」
『そうなんだ』