side yukimura.
朱音が転校してきた翌日…つまり今日、朱音はまだ学校に来ていない。
もう昼休みになるのに…。
いつものように屋上へ行けば、既にみんな集まっていた。
切原「あれ?部長、朱音先輩は一緒じゃないんスか?」
幸村「いや、今日はまだ来てないんだ。だから少し待ってたんだけど」
柳「こちらに来たばかりで忙しいんじゃないか?」
真田「うむ」
幸村「俺もそんな感じだとは思うけどね」
結局この日、朱音が学校に来ることはなかった。
いや、この日"も"と言った方が正しかったかもしれない。
仁王「幸村、朱音はまた来とらんのか?」
幸村「あぁ」
結局朱音は転校してきたその日に来たっきり、三日連続で学校を休んでいる。
柳生「何かあったのでしょうか?」
柳「精市、行ってみるか?」
幸村「蓮二…朱音の家、知ってるのかい?」
柳「あぁ。少し調べてみたんだ」
真田「どうするんだ?精市」
幸村「…行こう。部活が終わったら、校門前に集合だ」