Twelve-year-old mother -12歳の母-

□真実の姿
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side heroine.



昨日、不二先輩に言われた一言が頭から離れない。

自分がどんどんわからなくなっていく。

私は私であって、他の誰でもないはずなのに…。



堀尾「…水島、…水島っ、…水島!」

『っ!…何?』

堀尾「部活行こうぜ、部活」



もう放課後だということに、堀尾君にそう言われて初めて気がついた。

今日の授業の内容は全く頭に入っていない。

…ま、いっか。



『悪いけど、帰るから』



それだけ言って携帯を取り出し、高月に電話をかける。



高月〈はい〉

『…私だけど、もう来てる?』

高月〈はい。校門前でお待ちしております〉

『すぐに行くから』

高月〈畏まりました〉



とにかく、早く家に帰りたかった。

学校にいれば、不二先輩に会ってしまうかもしれないから。

彼といると、私が私でいられなくなりそうで怖かった。















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