書物

□炭酸水の頃
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僕の名前はワッフル・ライヴレッド。職業は警官。僕の住む世界は空に島々が浮いています。プレーリー王国を中心とし数々の島々や人々や文化があります。
これからお話しするのは鉄巨神を封印した後のお話しです。色んな人々が登場するので最後まで読んでくださいワッフルでした
『炭酸水の頃』

小さな小さな浮遊島にロボットと一人のイヌ人の青年がいる。彼はプレーリー警察署のワッフル・ライヴレッド
鉄巨神問題も解決し久しぶりの休暇を誰にも邪魔されないように、ここにやってきた
ワッフル『風が気持〜い』

仰向けで空と雲をじっと見つめ身体で風を感じるワッフル
疲れなど何処かに飛んでいきそうだ

『今日はまったりのんびり自然を満喫しよう』

ゆっくり瞼をとじ眠りに入ろうとするが……ジリリリリとロボットに備え付けられた無線機が鳴った

『わっビックリしたぁ』
無線機の音に驚き起き上がる

『一体誰だろう?もしかして署長』

プレーリー警察署の署長は人使いが荒くまるで鬼

『仕方ない……もしもし?』

おそるおそる出てみた

『久しぶりだなワッフル』

受話器から聞こえてきた声にワッフルは
『どちら様ですか』
シアン『私だっプレーリー王国ナイト隊隊長シアン・ガーラントだ!厳しい戦を共に乗り越えた仲間を忘れたかのか?』
ワッフルのリラックス状態が解除された。シアン・ガーラントはワッフルをライバルと敵視していたが鉄巨神戦で手をとり共に戦うことで親友と決めていた(ワッフルはそうは思っていない)

ワッフル『お久しぶりですシアンさん』

シアンは歳が上なので一応挨拶
ワッフルはせっかくのリラックスタイムを邪魔されて表情が変わる

シアン『元気か』

その、問いに

ワッフル『はい。シアンさんも元気そうで何よりです。ところで何かご用ですか?』

シアンは部下は沢山いるが友達が居ない
シアン『堅苦しい敬語など私につかうな?さんもつけなくていいんだぞ………ワッフルは今夜暇か?』

シアンは誘う


ワッフル『シアンさんは先輩ですし〜〜。えっ今夜は空いてますよ』

その答えにシアンは笑みを浮かべ自分の部屋の窓から空を見上げて

シアン『パーティーに行かないかワッフル』

プレーリー王国が主催するお祭りは年に一回の開催だが鉄巨神問題解決を祝い特別に開かれることになった

ワッフルは少し悩むが行こうと決めた

ワッフル『お誘いありがとうございます。だけど、仕事が入る予感がしますねお互いに警備とか』

警官とナイト互いに国を守る職業でお祭りとなれば民を守る為に働かなくてはならない

シアン『だと思うだろ?ワッフルと俺には与えられたのは開会式のスピーチだけだ。その後は楽しもう』

ワッフル『(聞いてないよ!スピーチなんか出来ないよ)出なきゃ駄目ですか?』

大勢の人々の前で何を話したらいいのか迷うワッフルにシアンは

シアン『心配するなよ。お前は国を救った英雄なんだから堂々と気持を伝えればいいんだぞ………おれは何も出来なかった』

思い詰めた最後の言葉にワッフルは優しさなど微塵もない声をかけた

ワッフル『英雄だなんてそんな事ないですよ〜?シアンさんはそれなりに頑張ったじゃないですか』
シアン『はっきり言うな!』

ワッフル『でもみんながいてくれたから僕はあそこまでできたんです。シアンさんが勇気づけてくれたから進めたんです』

シアンは電話ごしで頬を薄赤く染め照れる。ワッフルの言葉に喜びお礼を言った
シアン『ありがとうワッフル。じゃあ、一時間後に城に来てくれスピーチの段取りを説明するから、じゃあ待ってるぞ』
ワッフルは大勢の前で話すと思うと緊張が高まり胸が脈をうつ
ワッフル『どうしよう緊張してきた。』
迷っていても仕方ないので先ずはポルト村の自宅に向かう

ワッフル『流石にパジャマでは行けないから制服でいいか』
ワッフルの私服はパジャマのみ仕事以外は常にパジャマで過ごす。

ワッフル『戸締まりよし。さぁて、お城に向かうぞって張り切ってもスピーチ嫌だなぁ』

スピーチに対する切実な思いはワッフルの行動を鈍らせる

その頃シアンは隊長室でワッフルが来るのを待っていた。部屋の中を行ったり来たり落ち着きをみせない

シアン『遅いなワッフルはお祭り前に祝杯をあげたいのだが』
ぱたぱたと行ったり来たり
ワインとチーズを用意し小さなサイズのテーブルに華を飾り付けワッフルが来るのをひたすら待って居るとベッドの上に置いていた携帯電話が鳴る画面をみるとワッフルからの連絡だった

シアン『もしもしワッフル待ってだぞ』
ワッフル『今、城内に入りました。シアンさんは何処に……あっ』

ワッフルが城内に入って直ぐに

シアン『ワッフルo(`▽´)o待っていたぞ』

駆け付けてきたシアンに引くワッフル
に何も言わせず

シアン『さぁこっちだ!祝杯しようじゃないか』

ワッフル『あのっちょっとシアンさん』
強引に手を引かれて行く
ワッフルはシアンの後ろ姿から少し確認できる笑顔を見ていたら笑いがこみ上げた

ワッフル『あははっシアンさんって無邪気なんですね違う表情がみれて良かった』

立ち止まりシアンは
シアン『嬉しいからだ。幼い頃からこの城に仕えてきたからな友達が居なかった。寂しさをまぎらわせるために自分に厳しく部下に厳しくしていたら傲慢で高飛車な隊長になっていた』

ワッフル『そんな事ないですよ。目を見ればわかりますよ。とってもやさしい目をしています』

ワッフルの純真無垢な表情に感銘を受けた

シアン『お前と出会えて良かった。もう少しで隊長室だ』

隊長室

二人は中にはいる
流石は隊長室といったところ照明器具や家具は一級品ばかり
ワッフル『凄〜〜い綺麗な絵だな〜〜ってこの肖像画シアンさんじゃないですか』
バラくわえカメラ目線でポーズを決めたシアンの肖像画

シアン『美しいだろ?』

コメントに迷うワッフル
シアン『まぁ、そんな事より一杯やらないか?』

ワイングラスを差し出す

ワッフル『ありがとうございます。あまりお酒は飲まないので一杯だけですよ』
シアンはワインのコルクを抜きワッフルのもつグラスにワインを注ぐ
赤く少し紫色のワインがグラスのなかで揺れる

シアン『乾杯』

ワッフル『乾杯いただきます』

グラスを互いに当て軽く音を立てた

シアン『はぁ〜〜旨いなぁところでワッフル、スピーチの内容は考えたか?』

ワインを一口呑み間をおいて

ワッフル『考えてないよ。どうしたらいいの?シアンさんはスピーチ何を話すの?』

動揺を隠せないワッフルはシアンに助けを求める

シアン『そうだろうと思って、一応ワッフルのスピーチ内容考えといた』

机の引き出しからスピーチ内容が書かれたメモをワッフルに渡した

ワッフル『ありがとうございます。良かった〜〜』

安堵の表情を浮かべるワッフル

シアン『開会式は10時からだ。ワッフルは制服のままでるのか?』

ワッフルは問い返す
ワッフル『そうですけど。シアンさんは着替えられるんですか?』

シアンはクローゼットを開け数々の洋服をワッフルにみせた
シアン『まぁ、私もいつもの格好にしようかと思っているのだが』

ワッフル『洋服沢山あるんですね僕はパジャマしか私服ないんです』

シアンはきょとんと不思議がる

シアン『パジャマ?私服?』

ワッフル『はい、休日はパジャマで過ごします』

シアン『ワッフル若いんだからオシャレしたらどうだ?ワッフルってデートしたことある?』

ワッフル『デート( ̄∀ ̄)ないですよ。女性とお付き合いしようと思っていません』

シアンはきょとんとまた不思議がる

シアン『男がいいのか?まぁ、恋愛は人それぞれだからなって違うか』

ワッフル『恋愛に興味ありません』

ワッフルは頬を染めシアンから目をそらす。そんなかわいいワッフルに

シアン『良かったら俺が恋愛について教えてあげるぞ』

ワッフル『話しがそれてます』
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