ハイスペック兄弟の日常

□茶渡泰虎
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夜の工場跡。
今は使われていない工場だ。
三人のゴツい男に囲まれる、一つの鳥籠、もとい、小鳥。
しばらく前に喋る小鳥、と言うことでブームが来て、あっという間に去っていったインコだ。
「なぁ、コイツ飼ってみるき、ねぇ?」
「なんすか、急に。」
「いや、こいつ飼ったやつは絶対死ぬか死にかけるって言うジンクスがあってな。」
「やですよ!そんなの!」
「チャド、どうだ?可愛いぜ!」
「ちょ、やめてくださいよ!チャドさんが興味持っちゃうじゃないですか!」
「ボクノナマエハ シバタユウイチ。オジチャンのナマエハ?」
「・・・、茶渡泰虎。」
・・・ゴツいのに可愛いもの好きなようだ。
ともあれ今回の役者は揃い、また、歯車が回り始めたのである。
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