ハイキュー月島長編

□00。
1ページ/1ページ



正直いって、蛍とは特別仲が良いと言うわけではない。


いや・・・訂正しよう。

昔は仲が良かった。
近所ということで、よく互いの家に遊びに行ったり、お泊まりしたり。
まぁ所謂、幼馴染みというやつだ。


しかし、仲が良かったのも、あくまで昔のお話。

大きくなるにつれ、遊ぶことも、喋ることも少なくなっていった。

学校の廊下ですれちがったとしても、気付かないふり。
朝、偶然家を出るのが一緒になってしまったときは、二人とも「ん、」とだけ挨拶をして、どちらかがゆっくり歩くか、早く歩くか。


幼馴染みなんて名前だけで、ほぼ他人に等しかった。

これからも、こういう関係で続いてくんだろうな。と、思っていたのだが・・・。







「・・・・・・は?」


「だから、お母さんとお父さん4月から1年、仕事でアメリカに行くことになったのよ」


「・・・アメリカ?」


「そう。それで、高校1年生になるといっても名前を一人で生活させるのも心配だから、月島さん家にお願いしといたの」


「・・・・・・お願いって・・・まさか・・・」


「そのまさかよ。1年の間だけ、あなたは月島名前になるの!なんてね」


「・・・・・・嘘でしょ・・・!」







母のいきなりすぎる報告。

私は、ただ固まることしかできなかった。










これから何が起きるのかなんて、

まだ誰にも分からない。





end

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ