ショート

□白石
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『白石ー。今日のアタシいつもと違うと思わない?』
「おお! シャンプー替えたんかいな。」
白石はそう言いながらアタシの髪に指を滑らせた。
『そうなの! 』
「この香り絶頂やわぁ。なんやくっつきたくなるわ」
『こらこらこら! ここ部室! 皆見てる!』
そう言っても白石はええやん、って言ってアタシを離そうとしてくれなかった。
そっちが良くてもこっちは駄目なのに……!
助けを求めて部室に居る皆を見たけど誰一人その場を動こうとしなかった。
「ほんまバカっプルっスわ、うざい」
「二人はほんに仲良かねー」
「小春とユウジかいな」
『もうっ!見てないで助けて!』
白石は満面の笑顔をしていた。
「ナマエ〜、可愛ええでぇ」
『はいはいっ…! 分かったから離れてー!!』


「部長、その時間無駄やと思います。 早よ練習してください」
「ユウくーん! ウチらもラブラブしましょ〜」
「せやなぁ。俺らかて白石たちに負けへんっちゅーねん!」
「……どうでもええけどマジで早よ練習しよや…」

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