ショート

□財前
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『ねー、光』
「………」
帰りにマック行こう?そう言うと光はいつものクールな顔でええけど、って言った。
光の手を握り、顔を覗くと優しく微笑んでくれた。光可愛いなぁ。
なんて思ってると軽く触れる程度のキスをされる。
『………ここで……?』
「どうでもええやろ」
そう言って前を向く光。
甘えたいの?そう口に出すと頭にチョップをくらった。



マックに着くと私はイチゴミルクのシェイクを頼んだ。光はコーラを頼んで二人で席について飲む。
『光も飲む?』シェイクを前に出して聞くと、光はそれを受け取った。
「まあまあやな」
一口飲んでそう口にしてまたストローをくわえた。
『ちょ、全部飲まないでよっ!?』
私がシェイクに向かって手を伸ばすとそれを避けて光は意地悪な顔で笑った。
「取ったモン勝ちや」
『何言ってんの!? お金払ったの私だよ!』
そう言った後、頭上から声がした。
「おーおー、そういうことは家でやれっちゅー話や、財前」
「げ、部長……。と、謙也さん…」
「俺はついでかっ!」
そう言いながら謙也さんは向かい側の光の隣に座った。白石さんも私の隣に腰を降ろした。
気のせいかな? 白石さん、近い。
「お? どないしてん、財前。顔が不機嫌やで?」
謙也がニヤニヤしながら言った。
「そうか、俺がミョウジさんの隣に座ったから妬いたんやな」
白石さんは楽しそうに言う。
なるほど、二人は光で遊んでるのか。
「別に妬いてないです。ナマエは俺以外に興味ないっスから」
表情を変えずに淡々とそう言う光に少し顔が赤くなる。
は、恥ずかしい…。
「ほんま何やねんお前…! 生意気やなぁ!」
「彼女おるからって調子乗っとるやろ!?」
そう言う二人を横目でチラッと見て光はシェイクを私に返してくれた。
ありがとう、と言ってそのシェイク飲むと白石さんと謙也さんはまた声を荒げた。
「何やねん、先輩の前なんやからもう少しイチャイチャすんの控えろや!」
「謙也さん達がどっか行ったらええやないですか……」
「何やて!?」
何か三人の仲の良さに私が嫉妬してきた。
どうしよう……。
「ん?ミョウジさん、どうかしたん?」
白石さんがそう言った瞬間に光が声を掛けた。
「ほな、俺らはもう行きますわ。」
私と光はマックを出た。


光が優しく頭を撫でた。
『……? え、何……』
「あんな人たちに嫉妬せんでええ」
光、気づいてたのか。
『あ、うん……』
不器用そうに見えて意外にそういうとこによく気づく、クールな王子様。


「見てみ、謙也。あの二人外でもイチャついとるで…」
「何やっとんねん。他の客に迷惑やないかい!」






………………………………………………………
ということで財前夢でした。
関西弁分からん(;´д`)
なんかグダグダでしたね……
もしかしたら続編書くかも…?
もしかしたらですけど!

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