少女の願い BOOK
□Lets trip!
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こんにちは皆さん。
琴音と申します。
実は私、今ゴシックの世界にトリップしてるんですね。まぁ、知っている人は知っている、あのミステリー小説です。
『ヴィクトリカー!』
そして何故か毎日この迷路階段を登っている。
なんでだろうねー?
私トリップしてしまった時に、
『絶対登場人物に関わるもんか!』
って固く誓ってたのに…
登場人物どころか主人公に関わっている自分。
何故こうなった。
迷路階段の最上階では、私の到着を待ってか
金色の物体がもぞもぞしている。
私はそれを見て微笑むと一気に階段を登り始めた…はいいのだか、
階段の途中で足を踏み外して下に真っ逆様。
ヴィクトリカが異変に気づいて手を伸ばしてきたけど、それも届かず。
『はぁぁぁ!?』
頭から落ちていった。
その瞬間私の頭はブラックアウト。
『さらば、私の二度目の人生…ヴィクトリカ、ママンに会えるといいね…』
こうしてゴシックでの人生は、呆気なく幕を閉じた。
(私、死んだのかな?)
(……あの光は?)