嘘のない笑顔で BOOK

□よし、叫ぼうか。
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人生ってはっきり言って何が起こるか分からないと思う。確かに「いやいや、それはナイでしょ。」と思うような事も有るかもしれない。

でも、もしも1兆分の1の確率でそれが起こってしまったとしても、ちっぽけな存在の人間にはどうしようも無いわけで。
有りのままの全てを受け入れて適応していくのが重要なのである。
ほら、昔の偉人が言っていたではないか。
「生き残れるのは変化出来る者だ。」
的な事を。

回りくどくなったけど、つまりまとめると「あり得ない事が起こっても、諦めて全てを受け入れようか。」ということである。


………だから、私も受け入れよう。今の、この状況を。


……………今の、この………………。











〜〜〜只今より、並盛中学校の入学式を行います。


………この状況を!






(やっぱ無理〜〜〜〜!!!)




や、だってあの並盛だよ!?あの並盛だよね?あのマのつく職業の赤ちゃんが、学校をボロボロにしていく………様なお話の!

川に溺れた後、この世にもう一度生を受けたとき、『ま、これ以上驚く出来事を体験することはないでしょ。』と
思って考えることを放棄した。いい感じに精神年齢を適応させながら、中学まで頑張って過ごしてきたのに………!!!


(ここ、REBORN!の世界!?)


あれ以上の驚きを経験することになるとは、まさか思わなかったわけで。先程から心のなかで絶叫を繰り返していた。


『………は!?入学式が終わっている!いつの間に!?』

悶々と考えていると、二時間は経っていたみたいだ。

私も他の入学生と共に、教室への移動を開始した。








教室に着いて中を見渡してみると、皆は此れからの学校生活に期待しているのか、笑顔ばかりが見受けられる。
微笑ましいと思っていると、そんな私に近づく影が一つ。

「くるみちゃん!!同じクラスになれて良かった!これからもよろしくね?」

その声に振り向いて見ると、私の自慢の幼なじみ………笹川京子がいた。
…というか、今さらだけど、よくよく考えてみると京子ちゃんってREBORN!のヒロインじゃなかったっけ?確かそうだよね?わ〜〜気付かなかったなぁ。

「どうしたの?くるみちゃん?」

キョトンと見つめられて、はっと我に返る。

『んーん?なんでもないよ?私も京子ちゃんと同じクラスになれてうれしい!!』

にっこり笑うと、京子ちゃんは嬉しそうに笑ってくれた。
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