ドラゴンボール

□龍の怒り1
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全く、知らない景色が目の前に広がる。

真っ白。その一言に尽きる。眩しい光に目が眩んでよく見えなかったが…目を凝らすと怪しいレーダー的な物や変なものが写っているテレビの様な物…そして、極めつけは、赤や青や黒…等様々な色のスイッチが手の届く距離にある。
自分は、どうやら…自分はこの空間の中心にいるらしい。…普通の家具の触覚ではない物に自分が座っている。
…身体を起こして、周りを見る。身体を起こす時に、使った手の中に何かある…紙だ。くしゃくしゃに丸められた紙。広げて見ると、手のひらぐらいの大きさの紙に殴り書きで書かれている文字。


「ゆ…あー…ねいむ…?」


文字を見ていくと、英語らしい。自分は、一応、英語は簡単な奴なら、知っている。


「……レイン?」


(レインって…誰だ…?)

(ゆー…ってアナタだよね。ねいむ?…名前か)


「わたしの名前?」


(いや…違う…わたしの名前は…)

(…そんな事より…眠い)


起こしていた身体を再び、よく分からない背もたれに預け…目を閉じた。

ピッピッっと機械音がなる。画面は、青く、美しい地球を写していた。
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