冷血の錬金術師

□邪教の街
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≪この地上に生きる神の子らよ
 祈り信じよ、さらば救われん
 太陽の神の……≫


ラジオから宗教の放送が聞こえる。


店主「あんたら……大道芸人かなんかかい??」


ブシューーーー!!!!


エドは思わず飲んでいたものを吹き出した。


『……汚いよ』
と言いながら、口を拭いてやる。


エド「ちょっ!! 自分でやるよ!!!
   ってか、オレたちのどこが大道芸人なんだよ!?」


店主「ちがうのかい??」


店主はまだ3人を大道芸人だと思っている。


エド「ごちそうさん」


エドとレオナードが椅子から降りる。
アルが立ち上がると天上に頭をぶつけてしまった。


《ガコン!! グシャ》



店主「あ―――――っっ!!!!
   おい!!ちょっと!!お客さん!!」


店主はもちろんお怒り。


エド「あー悪ぃ悪ぃ、直すから!!」


『アルが直すか??』


アル「うん。
   僕が壊したんだしね。」


店主「直すからって…」


店主も半信半疑どうやって直すのだろうかと


アル「そんじゃ!! いきまーす!!」


錬成反応の光が治まると粉々に壊れてしまったラジオが元通り。


エド「これでいいかな??」


店主「こりゃ驚いた…
   あんた奇跡の技が使えるのかい??」


エド「なんだい、そりゃ……」


わけのわからない名前にエドは肩を落とす


アル「ボクたち錬金術師ですよ」


「錬金術なんてはじめて見たぜ」


エド「エルリック兄弟って聞いた事ね??」
エドが胸を張って自慢げに言う。


「エルリック……??」
どうやら店主は知らないらしい。


「あぁ聞いた事ある!!」


「鋼の錬金術師!! エドワード・エルリック!!
 冷血の錬金術師!! レオナード・エルリック!!」
周りの人たちは知っていたみたいだ。
そして、周りに人が集り始める。


「いやぁ〜あんたが噂の天才錬金術師かぁ」


「なるほど!!
 こんな鎧着てるから二つ名が“鋼”なのか!!」
周りの人たちはみんなアルとレオナードの方に集まる。


『アル、焦らなくてもいいよ』


アル「あっ、あの、僕じゃなくて……」
と言いながら、エドの方に指をさす。


「「「………」」」
周りの人たちの空気が変わって一瞬時間が止まりシ―ンとなり、エドのほうに視線が行く


「……え??」


「あっちのちっこいの??」


エド「誰が豆粒ドちびか―――――――ッ!!!!」


エドの怒りが爆発……
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