企画

□征十郎君の日常
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相変わらず朝から騒がしい家を出て僕は1人、通学路を歩く。

そろそろ来る頃かな。


「あ、征ちんみーっけ」

後ろから独特なあだ名と緩い口調で話すよく聞き慣れた声が聞こえた。

「おはよう、敦」
「おはよー」

お菓子を食べながら話しかけてきた彼は伊月敦。
僕のクラスメートで、親友と言ってもいいかもしれない。

敦はいつもお菓子を食べていて性格もまるで子供のようだ。

「征ちんお菓子ちょーだい?」
「後であげるよ」

僕は敦にいつもお菓子をあげている。

そういえば以前に餌付けだと言われたことがあった。


「ありがとー」


嬉しそうにお菓子を食べる姿は、

本当に大きな子供だ。



END


 

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