短い夢物語3
□最上級の言葉
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ポトリ
チャイナ娘は口に入れようとしていた酢昆布を落とした。
すると、突然低い声になり、聞いてきた。
「・・・誰と、誰が、出来てるアルか?」
「チャイナ娘と万屋の旦那でさぁ。」
俺はすぐに答える。
ちょっと噂を思いだし、苛っときたせいだろうか。
「・・・お前はその話、信じてるアル?」
「・・・まぁ、多少は・・・。」
俺が曖昧に答えると、チャイナ娘は‘信じている’と判断したのか、手に持っていた酢昆布の箱を俺に投げつけてきた。
「!っ何すんでぃ!チャイナむ・・・。」
何で?
ねぇ、どうして?
その言葉しか、浮かんで来なかった。
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