短い夢物語6

□僕が感じたのは恐怖だけ
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最近、夜刈と優姫ちゃんが二人で居るのを良く見掛ける。気のせいだろう、とは思いつつ、やっぱり良く一緒にいるよな、と感じる。

そして、それに何故だか恐怖を感じるのも、きっと、気のせいだ。

























「あ。」

自分の部屋に戻ろうとして、フと窓の外を見ればそこには夜刈と優姫ちゃん。夜刈は相変わらずの表情ではなく、柔らかい眼差しで優姫ちゃんを見ていた。

ズキンッ

「・・・?」

胸に違和感。二人がいるのを見て何故だか胸が苦しくなる。優姫ちゃんが夜刈に向かって笑っていたら、悲しくなる。

この胸の違和感がわからなくて、僕はただただ首を傾げた。

















今思えば、この時胸の違和感に気付いていれば何か変わったのかな。































「あ。」

「どうした英。」

「見て、またアイツ夜刈と一緒だ。」

今日もまた、夜刈と優姫ちゃんが一緒に居るのを発見。暁もそれを見て本当だ、と呟く。

「最近良く一緒にいるよね。」

「そうか?」

暁は首を傾げる。結構良く一緒に居るけどなぁ・・・。

「でも確かに、そう言われれば・・・。」

「だろ?」

自慢気に返事を返し、僕はチラリと夜刈と優姫ちゃんを見る。夜刈は優姫ちゃんの頭を優しく撫でていた。






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