短い夢物語5
□船大工にアイラブユー!
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「ンマーすまないがパウリー。船の修理で一緒に来てもらいたいところがある。いいか?」
「勿論ですよ!で、どこですか?」
「エニエスロビーだ。」
「・・・へ?」
エニエスロビー?誰が?オレが?と、パウリーは周りを見渡し、自分を指差す。そんなパウリーの行動にアイスバーグは苦笑し、カリファにヤガラブルの手配を命じた。
「手配済みです。」
「ンマー!流石だなカリファ!」
「恐れ入ります!」
―――最初、パウリーはアイスバーグに選ばれたのが光栄なんだと感じていた。なんせ、エニエスロビーは世界政府が所有している場所なのだ。腕のいい船大工でなければ、政府の船の修理なんか頼めない。失敗したら待っているのは恐らく、死、だからだ。
だから、パウリーは自分が選ばれたのが純粋に嬉しかったのだ。
しかし、
「なぁなぁ、お前葉巻吸うのやめてくんねぇか?」
「・・・はい?」
今ははやくW7に帰りたくて仕方がなかった。
理由は、このしつこく付きまとってくる男のせいだ。
「オレ、鼻が良いから、そういう臭いに敏感なんだよ。」
「・・・わかりました。」
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