※100HIT記念として書いたのですが、どう見てもいつも通りの短編です。本当にありがとう(ry





「瀬戸ー、起きろー」

肩を揺さぶられ、微睡みの中から現実へ引き戻される。ゆっくり目を開くと、見覚えのない女子が目の前にいた。あれ? 今この女子俺の名前呼んでたよね? 何で名前知ってんの?
寝起きで働かない頭を無理矢理動かし、ふと浮かんだ疑問を解決しようとするが、やはり寝起きの頭ではどう頑張っても働いてくれないらしい。

「まだ寝ぼけてんの?」

目の前の女子は、訝しげに眉根を寄せると、俺の眼前で手をひらひらと振る。どうやら、ぼーっとしている俺がまだ寝ぼけていると勘違いしたらしい。いや、勘違いでもないけれども。
よく観察してみると、今俺の目の前にいるこの女子は結構可愛いと思う。赤坂ほどではないけど。もう、最近自分でも引いてしまうくらい俺の赤坂好き具合は悪化していっている。しかも、俺の中で赤坂がだんだん美化されていってるから本当に困ったものだ。この病気と言ってもいい程の症状を治そうとは思わないけど。
そんなことはさておき、この女子は誰なんだ?

「えっと、誰? え?」

女子に問いかけたその声を聞いて、俺は驚きに目を丸めた。今発言をしたのは俺だよな? 口を開いて声を発したのは俺だよな? うん、間違いない。……はず。
じゃあ、何で女の声が聞こえたんだ……?

「誰って……何? 寝てたら夢と現実が区別つかなくなっちゃったとかいう感じ?」

混乱する俺を他所に、女子は腰に手を当てて呆れたように息を吐いた。何だろう、この女子誰かに似てるような……?
思い出そうとうんうん唸っていると、女子は再びため息を吐いた。

「佐倉尋(ヒロ)。どう? 思い出した? ほんと、どんだけ寝てたのよ」

佐倉? え、佐倉ってあの、クラスメイトとかの情報をストーカー並に把握してる、下手したら犯罪に走りかねない、なんか可愛い彼女がいるとか言ってたけど実際いるのかどうかよく分かっていないあの佐倉? 何? 女装?
確かに、言われてみれば目元とか全体的な顔の造りとか佐倉に激似、てか本人だよな。うん。声まで女になってるところが不思議だけど、つか尋って何だよおい。いや、まぁ今はそんなことより……。

「うん、思い出した。えっと……鏡とか持ってる?」

「ん、あるよー」

そう言ってポケットから鏡を取り出す佐倉、お前女子力高いな。何か感心するわ、真似したくはないけど。
短く礼を言って鏡を受け取ると、恐る恐る自分の顔を鏡に映し出す。この女声がどうか、俺の気のせいでありますように!

「……」

見なければよかった。これほど後悔したのは生まれて初めてだ。
鏡に映るのは、これぞ日本女子! という感じの黒髪ロングの女子だった。うわぁ……という表情をしていることから、これが今の俺であることは間違いない。そんな表情作ってるもん。……この喋り方気持ち悪い。
何だろうか……。これは夢なのだろうか。それとも、今までの体験が夢で今が現実なのだろうか。今の俺には確かめる術がない。
深いため息を吐いていると、心配に思ったのだろうか佐倉が俺の顔を覗き込んできた。

「えっと……大丈夫?」

「なんとか……」

不安げな顔で見つめてくる佐倉に笑顔を作って見せる。
そういえば、ここに佐倉がいるということは赤坂もいるのだろうか。そして、赤坂はどんな格好をしているのだろうか。もしかして、男……?
期待と不安を同時に感じ、何故か胃がキリキリと痛み出してくるのを感じた。






1ページで終わらなかった\(^o^)/(いや、終わってないから。顔文字違うだろ←)
続きは後日書きますww本当は主人公と文芽の┌(┌^o^)┐ホモォ…展開満載にする予定だったんです><ネwwタwwバwwレww
まぁ、変更するので別にネタバレしてもいいんですが。と、とりあえず! あと1ページで終わらせられるようにがんばります!


感想や指摘、ご要望などありましたらお書きください。
後日RE:にて返事を返させていただきます。


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