エンジェルコード【その他】

□ローヴェ独白
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おまえに目をつけられた。
それがわかったから私からおまえを引き離すことにした。
まともに言ってもおまえは聞いてはくれず、私の側にいてくれるだろう。大丈夫だから、と言って。


だから。だからあえてああいう言い方をした。


結果、おまえは私から離れていった。望んだ通りに。

そして時は巡り、またおまえは……。
私の前に姿を現した。

だが、まさか堕天していようとは。
私を睨み付けるその眼は憎しみに満ちていた。
心臓が締め付けられる。
だが、それは仕方のないこと。
理由はどうあれ、私はおまえの誇りを、心をズタズタに切り裂いたのだ。堕天の道へと堕としてしまうほどに。
ならば私の取るべき行為はただ一つ。
おまえが満足するまで付き合ってやること。
だが、おまえの望みは叶えてやれない。
私の大切な者たちを傷つけはさせない。
本当はみな、おまえが好きだった。おまえの料理も、おまえ自身も。
それはおまえも同じだろう?
おまえもみなが好きだっただろう?みなを喜ばせたくて料理を振る舞ってくれただろう?
そんなおまえに、みなは傷つけさせない。おまえのために。


おまえが私を無視して他を傷つけるのであれば、その時は。





その時は、楽にしてやるから。









-end-


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