パロディ
□鬼灯×忍たま
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「鬼灯様、その子は?」
「この子は三郎です」
一人の獄卒が閻魔大王の第一補佐官である鬼灯に質問すればあっさりと答えが返ってくる
「三郎……」
「亡者ですよ」
「それって裁判しないといけないんじゃァ……」
狐面をした少年‐三郎‐をじぃっとみる獄卒
他の獄卒が鬼灯の亡者発言に突っ込む
「裁判は行いましたが……」
「それじゃぁ、修行して転生を待たなくちゃいけないんじゃないですか?」
「いえ、この子が私になついて私のそばから離れないんです」
鬼灯が溜息をつきながら三郎の頭を撫でる
三郎はもっと、というように頭をぐりぐり回す
「…とどのつまり、鬼灯様がお好きなんですね」
「ですかねぇ…」
「そういえば、三郎君…ってすごくおとなしいというかしゃべりませんね」
獄卒の言葉に鬼灯は「ああそれは」と頷く
「しゃべらないというより、しゃべれないんですよね」
「え、何でですか?」
「いや、生前ひどい目に遭っていたせいで恐怖…っていえばいいんでしょうか?そのせいで声が出なくなっちゃったんですよ」
鬼灯は三郎を抱き上げると三郎のサラサラな黒髪を梳く
「大変だったんスね…」
「まぁ、ひどいことした村人は今等活地獄で罰を受けています
裁判の時は即決でした」
「あっ(察し」
何かを察した獄卒は今後三郎には超優しくしようと心に決めた
「さて、そろそろ視察に行かなければなりませんので…」
「あ、忙しいところすいませんでした」
「いえいえ」
こうして獄卒たちと別れ黒縄地獄を視察しに行った
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