兄弟部屋

□忍ふり!!
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「あ、ハルの家いっていい?」

事の発端は橘真琴の言葉であった


「別にいいけど…」

「けど?」

「兄さんが帰ってきてるかも…」

「気にしないよ」

「え、何々、ハルちゃんの家行くの?」

「そうだよ」

いつの間にか話を聞いていた渚は「僕も行く!」と手を上げながら言った


「怜ちゃんも行くでしょ?」

「……遥先輩が許して下さるなら」

「別に、来るなとは言わない」

「来てもいいって!!」

「はぁ……」

「じゃ、帰りに寄ろうか」

真琴の言葉に三人は頷き、遥は外を眺めるのだった



++++++++++++++++



「ただいま」

「お邪魔します」

「おっ邪魔しまーす!!!」

玄関に入ると真っ先に遥が顔を顰める

「ハル?」

「いや、なんでも……」

「あ、帰ってきたのか」

「?ハル、この人…?」

「ただいま、兄さん」

「「「にいさん!?」」」

「あ、やっぱり兵助さんですか!!」

遥の兄、七瀬兵助が驚く三人を見た後真琴に顔を向ける

「…でかくなったなぁ、真琴君」

「まぁ、元から大きかったですから」

「あ、お前の兄貴も来てるぞ」

「Σえ!?」


「兵助おっそーい!!」

ヒュッ←跳び蹴り
バキッ←頭にクリーンヒット
ガンッ←玄関の扉にぶち当たる音

「「「「「Σ!?」」」」」

「いってぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

「客またせんなって行ってんだろーが、あ‟ぁ?」

「だからって蹴ることないだろ!みろ!頭から血が流れてんだろ!!下手したら重症だぞ!?」

「下手しなくてもそれを重症というんだよ、バカ」

「兄さん…?」

「あれ、真琴じゃない!!どうしてここに?」

「ハルの家に遊びに……」

「雷蔵、とりあえず兵助に謝ろうか」

「ッチ、さーせん」

「敬意がこもってない」

「おーい、へーすけーらいぞーさぶろーはよはよー」

「この声は!!」

「怜ちゃん知ってるの?」

「はい…」


一行は居間に上がる

「ずいぶん遅かったな……Σって怜!?」

「Σ渚!?」

「おにいちゃん!!」

「兄さん…」

「まさかの全員兄弟とかwwwwww」

「そうだねー、ていうか八左、似てないねww」

「うるせー!!」

「兄さん、美しくない……」

「え、なにこれ」

「怜、お前少し黙んないと口縫うぞ」

「第一、何故兄さんがここにいるんです?」

「無視かコノヤロウ」

「なぜなんです?」

「レポートだよ、みりゃわかんだろ」

「……字が美しくない」

「おっし、その喧嘩買ってやる!!」

「そんなことしてるバヤイか阿保」

「三郎の言う通り、誰のせいで兵助の家に集まったと思ってるの?」

「ごねんなさい」

「はー、疲れた。まことぉ〜」

ぎゅぅ←抱き付く

「はいはい」

ギュっ←抱き返す

「あ、ずるい!!僕も!!」

ぎゅうぅ←2人まとめて抱きしめる

「変わらないな」

「Σえ!?」















昔と変わらない



(羨ましい)

(今のうちに…)

カシャッ

(待ち受けに設定っと)

(お前…(ゾッ))










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