兄弟部屋

□最強男子
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「…ここか」

忍術学園の門の前に一人の少年が立っている

「………8年ぶりか…?」

手紙を見てふっと笑うと門をたたいた

「すいません」

「はーい!!」

中からは柔らかい雰囲気をまとった少年が出てきた

「入門表にサインください!」

「えっ、あ、はい」

いきなりのことに戸惑う少年

「久々知紫炎クン?」

「はい」

門の前に立っていた少年は紫炎という

「久々知君のお兄さん?」

「……兵助とは双子です」

「そうなんだぁ!!」

「えと、学園長先生のところへお願いできます?」

「うん、こっちだよぉ!!!」

少年…小松田は紫炎を連れて学園長先生の部屋に案内する


++++++++++++++++


「よくきたのぅ、紫炎よ」

「いつも兵助がお世話になってます」

「兵助は成績優秀で、将来立派な忍びになるじゃろう」

「…はぁ」

世間話をしつつあたりを伺う

「…先ほどから疑問に思っていたのですが、この学園に充満しているこの変な匂いは?」

「……これは天女様がふりまいておるのじゃ」

「…天女?」

「うむ、数週間前、ある女が天から降ってきてな……」

学園長‐大川平治渦正‐はポツリポツリと話し始めた



「――つまり、その女に上級生がべた惚れで委員会が成り立たず、学園が崩壊しかけていると?」

「あぁ」

「……わかりました、私が何とかしましょう」

「やってくれるか!?」

「はい」

紫炎は真っ直ぐ学園長を見る

「ですが、それにはいろいろ準備があります」

「そうか、必要ならば先生方の力もかそう」

「ありがとうございます」































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